巻き爪
何年も前から爪が丸まって巧く爪が切れない。最近は、靴に当たり、趾に食い込んで痛い。
50歳以降中高年で、末梢循環が不良の人に多い。爪床が萎縮し、曲率が小さくなり、爪が筒状になって、陥入爪となる。爪が高く反り返るので、靴に当たって押され、爪角が爪溝に食い込み、嵌入して痛い。診断は一目瞭然である。喫煙をしているようなら、禁煙を指導する。足背動脈,後脛骨動脈を触診し、皮膚温、趾の皮膚の色艶、萎縮に注意する。血行不良の兆候がなければ爪に靴が当たらないように、爪の切り方と、靴の選び方を指導する。巻き爪や陥入爪の爪はニッパー型の爪切りでなくては切れない。巻き爪は徐々に進行し、最後には筒状になるが、爪の切り方で対処できなくなれば、爪の両端を部分切除するか、中枢の曲率は大きいので爪を短縮する。爪床そのものを平坦化することは、爪の萎縮や変形の原因になり、難しい手術となる。バネによる矯正も行われている。
(参考文献:足のクリニック)