開張足

第2、第3中足骨骨頭部の裏に胼胝ができて痛い。足が広がって、親趾と小趾の付け根が靴に当たって痛い。



読んで字の如く、足が扇状に広がる変形で中年以降の女性に多く、末梢の横アーチの低下を伴う。外反母趾および、内反小趾の原因となり、幅の広い靴しか履けなくなる。第2、第3中足骨の骨頭部に胼胝を形成し痛む。モートン(Morton)神経腫や中足骨骨頭部痛の原因にもなる。外観は前足部が扇状に広がり扁平となり、荷重位で増強する。尾sレジ対は靴が合いにくくなるだけであるが、前述した多くの障害の原因(逆に結果とも考えられる)となり、中年以降の足の障害の要となる。X線写真ではM1M5角の増大があり、主にM1M角、M4M5角の増大が原因となっている。中年期の体重の急激な増加、筋力の伴わない運動量の増加、関節周囲組織の炎症による不安定性の増加などが、原因として考えられるが、明らかではない。中足骨を両側から支持する紐靴の着用や中足骨パッドを用いることが多い。外反母趾、内反小趾による疼痛や障害が強い場合には、第1第5中足骨矯正骨切り術で確実に足幅は狭くすることはできる。しかし、末梢横アーチを再建することは難しく、試行の域を出ない。
(参考文献:足のクリニック)